誰も行ったことのない南の海の果てに、『ちゃらんぽランド』という島があった。島の真ん中には、毎日たくさんの卵を産む巨大なバオバブの樹が生えている。卵の中身は、何と食べ物や衣類などの生活必需品。おかげで島の住民は卵を頼りに生活するようになり、いつしかちゃらんぽらんな日常を送るようになっていた。しかし、最近は中身が空っぽの卵が増えてきて、みんな不安に駆られてきているようだ。そんなある日の夜、虹をまき散らすような光と轟音とともに、バオバブの樹から不思議な模様をした卵が産み落とされた。翌朝、村長の「ぽんちょ」はなぜかその卵を見つけなければならないと、住民たちに訴える。やがてトラの「こめとら」をはじめとする子どもたちが、卵を森で発見するのだが……。