きつねの女の子、天子(あまこ)は生まれた日も、遠足や遊園地に行く日も、運動會も學芸會も誕生日にも雨が降る、典型的な雨女だった。 小學校に入って初めての運動會を控えたある日、幼馴染の風徒(ふうと)に雨女であることをからかわれてしまう。 天子は運動會を休み、その日は晴れになったが、風徒は自分の言った言葉を気にして家にこもっている天子を外へ連れ出す。 これは雨女の天子が嫁入りをするまでを描いた物語。