誰かを想う日常は、ときに甘くて、ときに痛い。そんな、なるようにしかならない日々も、きっと、いつか。 元戀人の結婚式、男子校の先生と生徒、心と身體の変化を迎える思春期の幼馴染。誰が相手でも、どんな形でも、全ての戀と生き方には同等の価値がある。 そして、不器用に誰かを想った日々は、きっといつか愛しい思い出になる。 そんな“誰かの戀”を優しく見守り、溫かく描くオムニバスショートストーリー集。