「石起こし」 森の中で、小さな妖怪・ミツミと出會った夏目。岩鉄という神格の妖怪を、深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒をめぐり、ニャンコ先生や妖怪たちが、起こし役を橫取りしようと畫策をはじめる。ミツミを気にかけた夏目は、手助けをすることに――。 「怪しき來訪者」 田沼のもとに現れた、不思議な客人。毎日のように訪ねて來ては、少しだけ話をして帰っていく。その正體が妖怪であることを知った夏目は、田沼を心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪は悪さをするつもりはないらしいが、少しずつ田沼の體調が悪くなってしまう――。