“世界をつなぐ少女たちの物語。” リンは、いつものように空想に耽っていた。 白晝夢としてまぶたに浮かぶ千態萬狀な世界の中には、私たちが住むこの現実世界に近いものもあれば、 常識を逸した超自然的世界もあった。リンはそのすべての世界で生きていて、 それぞれの世界には親友と呼べる5人の少女が存在した。 ある日、なにかに引きずられるようにゆるやかに崩壊していくそれぞれの世界は、お互いに影響を與え、やがて1つの世界が崩壊した。 そして、我々の世界で蘇る5人の少女たちの記憶。 リンへと続く、欠けた記憶の先に待つ真実。 そこへ辿り著くために、彼女たちは誰かになにかを伝え始める。