時翔のもとに屆いた不思議な手紙。 100年前を生きる千代子が書いたものらしい。 思いがけず始まった“文通”で距離を縮めるふたりだったが___ 令和と大正、時を超えた戀の行方は? -- ある日突然にそれは 訪れた出來事 始まりは一通の手紙 送り主は遙か昔を生きる君 そんな不可思議な出會い 僕の時代には今 こんなものがあって こんな暮らしをしているよ 文字に込めて伝え合ううちに いつしか芽生えたロマンス 決して出會うことの出來ない僕ら それぞれの世界から 綴る言葉 募る想い 姿さえも 知らないまま どんな時も君の言葉を 待ち焦がれているんだ 生きる時代は違うけど 何度でも時間を越えて 君と伝え合う想い 願いが葉うなら 一目でいいから 會いたいな 好きだから 不意に思い出したのは 君が生きる時代の明日 起こること 悲しいこと 伝えなくちゃ どうか奇跡よ起きて 過ぎていく時と 変わる季節 あれから途絶えた手紙 もう屆かない言葉だけが胸を締めつける 遙か彼方100年先を 君が見てみたいと願った未來を今 僕はまだ歩いているよ 苦しい想いを胸に抱いたまま そんな僕に屆いた手紙 見覚えのある待ち焦がれていた文字 それは君があの日を越えて 僕に書いた最後の戀文 君が君の時代を生きた証を 八千代越えても握りしめて 僕が僕の時代に見るその全てを いつか伝えに行くよ