ひとたび何かに夢中になると、 ほかのことが目に入らなくなってしまうジュゼッペは、 街のみんなから“トリツカレ男”と呼ばれている。 三段跳び、探偵、歌…… ジュゼッペがとりつかれるものは 誰も予想ができないものばかりだ。 行き場のないネズミのシエロに話しかけるうちに ネズミ語をマスターしたジュゼッペ。 昆蟲採集に夢中になっていると、 公園で風船売りをしているペチカに一目惚れ。 今度はペチカに夢中になった。 勇気を出してペチカに話しかけたジュゼッペだったが、 ペチカの心には悲しみがあった。 大好きなペチカのため、 相棒のシエロとともに、彼女が抱える心配事を、 これまでとりつかれた數々の技を使って こっそり解決していく。 ジュゼッペの夢中が、奇跡となってあなたに屆くーー