U.C.0097――。 「ラプラスの箱」が開かれて一年。 ニュータイプの存在とその権利に言及した「宇宙世紀憲章」の存在が明かされても、世界の枠組みが大きく変化することはなかった。 のちに「ラプラス事変」と呼ばれる爭亂は、ネオ・ジオン殘黨軍「袖付き」の瓦解で終結したかに見えた。 その最後の戦闘で、2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツが、人知を超えた力を示す。 白き一角獣と黒き獅子、2機の脅威は、封印されることで人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった……。 しかし、2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3號機が、地球圏に再びその姿を見せ始めた。 金色の“不死鳥”……その名は、フェネクス――。