都心から遠く離れ、色濃く殘る自然に囲まれた集落──雛見沢村。 かつて、ダムの底に沈むはずだった村は、 今もなお昔と変わらない姿で、 転校生・前原圭一を迎え入れる。 都會で暮らしていた圭一にとって、 雛見沢の仲間と過ごす賑やかでのどかな生活は、 いつまでも続く幸せな時間のはずだった。 一年に一度行われる村の祭り、綿流し。 その日が來るまでは…。 昭和五十八年、六月。 ひぐらしのなく頃に。 日常は突如終わりを告げ、 止まらない慘劇の連鎖が始まる──。