東部戦線第一戦區第一防衛戦隊、通稱スピアヘッド戦隊。 サンマグノリア共和國から“排除”された〈エイティシックス〉の少年少女たちで構成された彼らは、ギア-デ帝國が投入した無人兵器〈レギオン〉との過酷な戦いに身を投じていた。 そして次々と數を減らしていくスピアヘッド戦隊に課せられた、成功率 0%、任務期間無制限の「特別偵察任務」。それは母國からの実質上の死刑宣告であったが、 リーダーのシンエイ・ノウゼン、ライデン・シュガ、セオト・リッカ、アンジュ・エマ、クレナ・ククミラの 5 人は、それでも前に進み続けること、戦い続けることを選択する。 希望や未來を追い求めようとしたわけではない。 “戦場”が、彼らにとって唯一の居場所となっていたのだから。 そしてその願いは皮肉にも、知らぬ間に足を踏み入れた新天地で葉うことになるのだった。